ディノアゴラ
恐竜、古生物にまつわる諸々その他

03 February

2月3日の講演

栃木県立博物館前の樹木も雪化粧
雪の中、駅前からはちょっと遠い県立博物館が今日の会場。古脊椎の部で注目されるのは、何と言っても神流町の瀬林層から産出した竜脚類の歯の報告だろう。しかし、そのほかにも北海道中川のクビナガリュウ化石の研究や、獣脚類の呼吸の進化の研究など、興味深いものがある。
竜脚類の歯の報告は、恐竜センターの佐藤さんが淡々と行った。神流町の紹介から始まり、歯のそれぞれの面の写真とその特徴の説明、さらにその特徴が竜脚類のどのグループに近いのか進めていった。
ここで人博の三枝さんがいれば、何かコメントが出たかもしれないが、今は現場の川の水量が少ない時期で発掘に忙しい。特に会場からは質問等でなかった。

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宇都宮の夜は

トリケラトプスも餃子を食すものなり
宇都宮といえば餃子。駅前には餃子店が何軒も看板をつらねている。だから、懇親会は当然餃子店。宇都宮の餃子は国産だから安心と、宇都宮大学の先生も保障した。だから二晩連続餃子ばかり。
写真のトリケラトプスは徳川さんの作品。
Feeding behavior of Triceratops
22:41:56 - dinopantheon - No comments - TrackBacks

2月3日午後の講演から

古脊椎動物の部1では、単離歯に基づいてネズミザメ目のサイズを復元する研究や、トカゲやワニを歩かせ、背側から撮影した映像に基づいて歩く足の角度を測定、それから歩いた動物の姿勢を復元する研究などが面白かったです。
2の方では、ゾウが3本。一つは忠類標本の年齢。これは新聞社取材が入りました。あとの二つは京都大の北川さんの発表。骨端部の骨化状態によりゾウ化石の年齢を推定する研究。これまではゾウ化石の年齢は臼歯の咬耗状態で判断されていました。発表された手法で、骨端部の骨化状態と臼歯の咬耗状態の相関が明らかになり。臼歯が産出しない場合でも年齢が推定できるようになるそうです。もう一つはナウマンゾウ上腕骨に見られる雌雄差について。近位のねじれの角度や湾曲度の違いによりわかるそうです。

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